【会長挨拶】2018年度の企画につきまして

今回、日本学術会議24期において、会員の33%が女性、また連携会員の28.8%が女性という状況を心よりうれしく思いますとともに、学術会議の皆さまおよびJAICOWS会員の皆さま方に、それぞれの場でぜひ女性やマイノリティの状況改善のために尽力していただきたい、また学術会議の発展をリードしていっていただきたいと存じます。

JAICOWSとしてもできるだけ学術会議で急速に増加した女性会員、女性連携会員の皆さま方と積極的に交流の場を設けつつ、要望や悩みを聴き、要望に即した活動を行って行きたいと思っております。ぜひ多くの方にJAICOWSを知っていただき、入っていただき、ともに学術会議、学協会、会員や連携会員の環境を改善すべく活動して行きたいと思っております。これからも皆様のご要望を一つ一つ実現する努力を継続していきたく、どうぞよろしくお願いいたします。

昨年、学術会議の社会学委員会のジェンダー分科会では「学術の再生産が危ない!」という企画が海妻先生を中心に企画されました。法学委員会でもジェンダーの重要会合が開かれております。JAICOWSと致しましても、会員や学術会議会員・連携会員の環境改善に加え、日本のジェンダー格差を下方に抑えている重要な問題として、1万人のポスドクに職がないという状況をふまえた院生・ポスト院生の研究環境の改善や、女性が極めて多い非常勤講師、とりわけ近年導入された労働契約法の改正と英語のセンター入試の変化に伴う、非常勤講師の職の不安定化と大量解雇の危険性という問題と環境改善にも、積極的に取り組んでいきたいと思っております。

今回、JAICOWS会員の皆さまにはインターネットで、学術会議会員と連携会員の皆さまには紙ベースとインターネットの双方から、非常勤の方のアンケートを実施いたします。お忙しい時期とは存じますが、ご協力をぜひどうぞよろしくお願いいたします。

また皆さまのご要望を集めたいと存じております。

皆様から、改善してほしい、取り上げてほしい要望があれば、是非出していただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。可能な限り改善すべく努力してまいりたいと存じます。JAICOWSの先達の方々は、学術会議に女子トイレもないところから一つ一つ身近な問題を含め改善を重ねてきました。皆様のご要望が活動のエネルギーになります。ぜひ小さなことでもご要望をお寄せいただけましたら幸いです。

封書では下記のワールドプランニングWPのJAICOWS宛、メイルでは役員のどなたにでもご意見をいただければと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。ご協力ありがとうございます。

新しく日本学術会議の女性会員、女性連携会員になられた方々にも、ぜひJAICOWSにご参加いただき、ご一緒に女性研究者の環境改善のために活動していきたいと考えております。何より、困ったこと改善してほしいことなどおありでしたら、お知らせください。

皆様にとって素晴らしいまた幸せな2018年となりますよう、心よりお祈りいたします。

羽場久美子